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2010年11月11日 (木)

俺妹7巻の感想~きりりん腹パンしてえ~

6巻からずいぶんと間隔が開いての発売となりましたが、
きっと伏見せんせーもアニメ化で
いろいろやることが多かったのでしょうね。
(巻末にもそれらしき事が書いてますし)

6巻は短編集みたいな感じだったので
感想は章ごとに分けて書きましたが、
7巻では全ての章を合わせて1つの話が完結
という流れだったので、
要点を絞った感想にしてみます。

・ついていけない桐乃の行動

いつもは京介が桐乃に振り回されているのを見て、
桐乃の本当の気持ちがわからないなんて
京介もエロゲ主人公なみにニブチンやなぁ~
とニヤニヤしていたのですが、
7巻では私も桐乃の行動に
感情を振り回されたような気がしました。

7巻のテーマって
「桐乃に彼氏がいるのか?いないのか?」
だと思うのですが、
1章の最後で桐乃は「本当の彼氏に頼むから」と言い、
2章の最後では「今度紹介してあげよっか?あたしの彼氏」
と言ってます。

この前フリがあったからこそ、
3章で初登場した御鏡が
4章で桐乃の彼氏として登場した時には、
何の違和感もありませんでした。

ああ、この腹パンヒロインにも彼氏がいたのね。
所詮、兄は兄として好きだったのか。
ぐらいな気持ちです。

しかしこれが、桐乃と御鏡の狂言だったのがわかると、
一転、桐乃を3回ぐらい腹パンしたい気分になりました。

1章で京介と「恋人のフリ」をするのはわかります。
ちゃんとした理由もあったし、
その理由を大義名分にして
大好きなおにいちゃんとラブラブなデートを
したかったんだよね、桐乃ちゃん!
と、素直にできない兄妹二人の行動を
井の頭線の車内でニヤニヤしながら読んでいたら、
2つ先まで乗り過ごしてしまったのですが、
4章で今度は御鏡と「恋人のフリ」をするのは
さすがにやりすぎだろ…

1章ではあくまでも京介だけ、
でも4章では御鏡はもちろん、
黒猫や沙織、さらには両親まで
巻き込んでしまってるわけですからね。

桐乃の本当の気持ちをわかってやれない
京介に被害が及ぶのは仕方ないとして、
周りを巻き込むのはどうなのかと。

中でも特にかわいそうだと思ったのが沙織です。

多分、黒猫は桐乃のウソを見破っていたので、
付き合いきれないと言い放ったのでしょうが、
沙織はその直前にあった
京介と黒猫のやり取りも把握していないので、
事情を飲み込めないまま場の空気が険悪になって
かなりショックだったでしょうね。

にもかかわらず、京介を励ますところに
芯の強さと優しさを感じて、
ジーンと来るものがありました。

京介も桐乃もいい親友を持ったもんだよホント。

まあ、それはともかくとして、
7巻の桐乃は恋人のフリを2度もやる行動や、
細かいところでの感情の変化に
ついていけない事が多々あり、
桐乃と付き合う男は振り回されまくって
ノイローゼになるんじゃないかと思いました。

・あやせたんのプリクラ入手ルートは?

あやせたんがついに拘束具を!

何がついにって感じですが、
桐乃を愛するがゆえのヤンデレ化が
深刻になっていたので、
京介に手錠をはめるところが
凄く自然な流れに感じました。

あやせたんと恋人になったら、
デートの時には逃げられないよう
手錠をつけられて手を繋いで歩いたり、
エッチの時にはベットと手錠で繋がれて
「私が動くから大人しくしてて…」
なんて馬乗りになりながら言いそうとか、
アブノーマルな想像が容易に出来るぜ!

ま、あやせたんが手錠をどこで入手したのかは
考えれば考えるほど怖くなるので
そこは追求しないでおきますが、
どうしても気になったのが、
京介と桐乃がデート中に取った
ツーショットのプリクラを入手していた事です。

2章のあやせたん拘束プレイシーンから
ずっと引っかかっていたのですが、
4章の終わりで京介と電話越しに話した言葉で
何となくわかったようなわからなかったような…

これはあくまでも私の推測ですが、
あやせたんが京介にプリクラを見せた時、
1枚だけ切り取られて「指の腹に載っている」
と表現されていました。

台紙のまま切り取られていたら
親指と人差し指でつまんでいたでしょうし、
すでに台紙から剥ぎ取られているものだと思います。

つまり桐乃は怒ってプリクラを
京介に投げつける前に1枚だけ桐乃の持ち物
(例えば携帯とか)に貼っていたら、
それをあやせたんが目ざとく見つけて
桐乃から無理矢理、あるいは桐乃に見つからないよう
こっそり回収した。うん、自然な流れだ。

とりあえず、私の中ではこれで自己解決させておきます。
もしかしたら真実はもっと恐ろしいものかもしれないし…

・至福のひと時を与えた黒猫の私服

7巻のピンナップを公の場で
開いてしまった事を後悔しています。

1度目は口元のゆるみが抑えきれず、
2度目は口角が上がるのを
必死で抑えようとしましたが無理でした。

もうとにかく

白いワンピースの黒猫かわええええええ!!!

って叫びたくてたまらなくなるほど
黒猫が初めて見せる私服姿にイチコロ…
いや、2度見たからニコロになりました。

黒猫さん、引き出しの所有数ハンパねえっす

各章が終わるごとに
一旦ピンナップまで戻ってニヤニヤ、
全部読み終えてからは
心置きなくじっくり眺めてニヤニヤ。

これ、もうちょっと拡大して
スティックポスター化しないかなあー

また、裏表紙の慌て姿の黒猫も良かったです。

本編で京介と桐乃のデートを
目撃したシーンの姿だと思うのですが、
黒猫があそこまで見た目にもわかるぐらい
動揺したのは人生初かもしれませんね。

それをデフォルメにしてより可愛く具現化した
かんざきてんてーGJすぎるぜ!

こっちはねんどろいど化して欲しいです。

・京介の気持ちもわからなくはないけど…

私も京介と同じく3つ下の妹が居ます。
しかも、私に負けず劣らずのオタクです。

何年か前まではほとんど喋る事がなかったのですが、
お互いにオタクだって事を暴露してからは、
よく喋るようになったので、
京介と桐乃の関係にも
どことなく親近感が湧いてしまうのが、
この作品にハマる最大のキッカケでした。

そんな妹との関係を持つ私が、
もし妹に彼女が出来たらどう思うだろう…?
って考えてみましたが、素直に言うと嫉妬しますね。

ただ、私の場合は妹を取られるからとかではなく、
妹に結婚を先越されたらどうしよう…
という年齢的な焦りから来るものだと思いますが。

その点、京介は妹を取られたくないという理由なので、
嫉妬する気持ちはわかりますが、
理由が理不尽すぎるだろと思いました。

これが例えば京介が
桐乃だけしかフラグを立ててなかったら、
この理由も筋が通っていると思えるのですが、
麻奈実や黒猫ともいい感じになってる奴が
言えるような台詞じゃねえだろと。

麻奈実とは幼なじみ以上恋人未満といった程度ですが、
黒猫とは…あ、これは後にしよう。

とにかく、自分の事を棚に上げて
妹が彼氏をつくるのは認めないとか、
そりゃ桐乃じゃなくても怒りますよ。

桐乃の感情の変化も謎ですが、
この京介の考えの方がよっぽど謎でした。
結局、おまえは桐乃をどうしたいのかと。

そこが7巻になってもハッキリしてこないので、
モヤモヤした気分にさせられます。

あと、京介に関することで気になったのが、
ちょくちょく「あんたら」と言ってたことです。

主人公目線で物語が進むのはいいとしても、
これだと上から目線だったり、
俺の自慢話をしてやるぜって感じなので、
読む方からするとあまり気分のいい
表現じゃなかったので、
8巻以降ではなくなってくれることを願います。

・8巻は再び黒猫ルートなのか…?

俺妹は毎巻のように最後に急展開が待っていますけど、
今回も例に漏れず、黒猫が京介に告白して
二人が付き合うことになるというシーンで
8巻へと続くって流れになりました。

っておいおい、ついほんの数十ページ前で
桐乃の彼氏を認めなかった奴が
彼女を作ってどうすんのよ…

いやまあそりゃ黒猫派としては、

これでまたニヤニヤできる場面が増える!

って喜びたいところですけど、
7巻との流れで考えると
引っかかるところが多くなりそうです。

ただ、これはあくまでも京介を中心に
見てるからこそ思うのであって、
黒猫視点で見ると、7巻ではちょこちょこと
攻略に向けて歩みを進めていたので、
最後にきちんとした告白まで持って行った
黒猫は本当に大した子だと思いました。

京介にOKもらえて良かったね!

って心から祝福したいぐらいです。

けど、そう順調に行くわけがないよな…

4人グループの中で誰かと誰かがくっついちまったら
ぜってえグループ内の雰囲気が悪くなるじゃん!

ましてや、今回は桐乃がいるんだぜ?
とてもじゃないけど、穏便に済むとは思えません。

きっと、あやせたんも真っ青な
修羅場が待っているんだろうなあ…

それはきっと私なんかが考えるまでもなく
黒猫も予測済みだとは思います。

でも、そうなりそうなのがわかっていても
気持ちを伝えられずにいられなくなるほど
京介が好きになったのでしょうね。
(まあ、桐乃に感化されたのもあるみたいですが)

それに黒猫なら桐乃とモメないような
解決策を考えているかも…?

いずれにせよ次の巻で、
沙織を含む4人の関係が大きく変わりそうな
予感がしました。

・総評

今回は京介と桐乃に関するところで
否定的な感想になってしまいましたが、
私はあくまでもキャラ重視で見ているので、
問題行動の多い2人には
厳しい評価になってしまいます。

でも、作品全体として見てみると、
私が読んでるラノベの中では
抜群に読みやすい作りになっているので
7巻も何だかんだでニヤニヤする場面が多くて
面白かったです。

また、この巻は表現が足りないのか、
それともわざとボカしているのか、
読者に推察させるような
伏線が散らばっていたので、
それを自分なりに解釈する楽しみもありました。

なので、この感想に書いたことも
後から真実が明かされたら
赤っ恥になるようなものばかりになりそうですが…

でも、単にキャラ萌えだけだったり
ストーリーを隅々まで明かすよりは
この形にした方が人によって
様々な考え方、感じ方をして
感想も異なってくるでしょうから、
俺妹は読者によっていろんな楽しみ方を
与えてくれる作品だと思いました。

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コメント

お久しぶりです。

http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51093120.html

あやせがプリクラを持っていた理由はアキバblogでの
原作者インタビューで明らかにされていますよ。

それはもう世にも恐ろしい真実が…ガクガクブルブル。

投稿: いくの | 2010年11月14日 (日) 22時59分

>>いくのさん
ども、おひさしぶりです。

記事を見させていただきましたが、
伏見せんせーも冗談っぽい言い方ですし、
これが真相ではないと思いたいですね…

投稿: take23 | 2010年11月17日 (水) 22時01分

この記事へのコメントは終了しました。

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