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2013年6月 9日 (日)

俺妹12巻の感想~無難な血縁ルート~

ついにこの時が来たか…

4年前の夏、とあるオフ会で薦められて俺妹と出会い、
当時まだラノベを読む癖が無かった私が
俺妹をキッカケに他の作品も読み始めるようになったので、
俺妹歴=ラノベ歴なぐらい俺妹は人生の分岐点となった
作品の一つのため想い入れも深いです。

なので最終巻はこれまでの4年間で
俺妹と出会ってからの事を思い出しながら
読み進めて行くことになりました。

■第1章

京介ときりりんがイヴにデートするお話。

1年前はきりりんが小説の資料を集める名目で
行くことになったイヴのデート。

しかし今回は京介の方から誘います。

しかもきりりんを誘う口実や
デートプランもしっかり考えており、

告白する気満々だな!

と、冒頭から京介のシスコンオーラ全開でしたが、
そんな京介に対して文句を垂れながら
結局デートの誘いを受け入れてしまうきりりんも
まんざらではない様子が伺えてニヤニヤしました。

前回のイヴや千葉でデートした時は
まだきりりんの意図が図りかねていた頃でしたが、
今回のデートでは京介をどんだけ罵倒しようが
愛情と期待の裏返しがビンビン伝わってきました。

原宿から秋葉原、そしてスカイツリーで
京介が告白しようとする流れになりますが、

うん、そんな言い回しじゃきりりん逃げるってば

「俺、好きな人がいるんだ」から
少し間を置いて「…ごめんな」とか言われたら、
好きな人=自分じゃないって勘違いして
その場に居られなくなりますわ。

ここから一旦、話が過去へ遡ることになります。

■第2章

京介があやせたんに告白された時と、
まだアパート暮らしだった頃に語られなかったお話。

10巻のラストであやせたんから告白されるという
一大イベントがあったにもかかわらず、
11巻ではスルーされてしまった事の顛末が
ここでようやく解決しました。

ただ、11巻を読んでしまった後では
京介の意思はすでにきりりんで固まっているのが
見え見えなので、返答は言わずもがな…でしたが。

また、この章では時間を遡らせて
アパート暮らしの日々にあやせたんとの間で
起こったイベントがいくつか掘り出されます。

エロ本発見や下着の洗濯、ベビーシッターなど
うらやまけしからんイベントばかりですが、
いかんせん相手があやせたんなので
羨望よりも恐怖の方が勝ってしまいました。

やっぱあやせたんと結婚したら
天寿を全うする前に殺されそうですわ

■第3章

イヴの数日前に京介が黒猫に想いを伝えに行く話。

そうだよな、瑠璃ちゃんもだよな…

どちらもお互いが好きなままで
別れてしまった曖昧な関係だったので、
きりりんに告白する前にハッキリさせておこう
という京介の強い意志を感じました。

まだ告白が成功するかどうかもわからない時期に
あえて今の気持ちを伝えに行くのは
瑠璃ちゃんが「大切な人」だからこそなんでしょう。

もし告白に成功した後だったら

オレ、次の彼女が出来たから

みたいに嫌な男のニュアンスになっちゃいますし、
告白に失敗した後だったら
瑠璃ちゃんと別れた未練が出てきて、
まだ心はきりりんが一番であるにもかかわらず
よりを戻したくなるかもしれませんしね。

8巻で京介ときりりんが連れ戻しに来て
自分ときりりんのどっちを選ぶのかと聞いた時は、
恐怖のあまり答えを聞く前に倒れていましたが、
今回は京介の思いのたけを
最後までしっかり受け止めていた瑠璃ちゃん。

あらかじめこうなるだろうという予測と
心の準備があったからこそなのでしょうが、
瑠璃ちゃんの精神面での成長が感じられました。

まあ、京介の言葉を全て聞いた後は
『運命の記述』をボロボロに引き裂いて号泣して
イヴに『生涯最大の呪い』を施してやるという
厨二病らしい復讐を宣言しちゃいますが…

また、ここでは第2章のあやせたんと同じく
瑠璃ちゃんと恋人同士だった頃の
語られなかったエピソードが明かされます。

プール回ここでやるんかーい

7巻で省略した時は瑠璃ちゃんの水着姿を拝めず
血涙が出そうなほど悔しがってしまいましたが、
すでに結末がわかっているここで出されても、
そりゃ多少嬉しい気持ちはありますが、
瑠璃ちゃんを憐みの目で見てしまう事になりました。

こうして瑠璃ちゃんとの思い出から
瑠璃ちゃんに想いを伝えきる流れへとなった後に、
第1章のラストで途切れた告白シーンに戻ります。

俊足のきりりんに逃げられて追い付くどころか
距離が広がる一方の京介のところへ
数日前に振ったばかりの瑠璃ちゃんと
姉をドライバーに従えた沙織が助太刀に来ます。

そのおかげできりりんに追いついた京介が
意を決して改めて告白しようとするところで、
瑠璃ちゃんの『生涯最大の呪い』が発動。

これ痛いってレベルじゃねえぞ…

人通りの多いところで大音量のスピーカーで
妹への愛をぶちまける告白を暴露されて、
私だったら恥じらいきれずに卒倒して
もう日の当たる場所へ出られる気がしないです。

『生涯最大の呪い』というだけあって
振られた男への憎しみがたっぷりと込められてはいますが、
それと同時に高坂兄妹の関係を後押しする
瑠璃ちゃんらしい優しさも感じられました。

玉砕する恐怖を感じながらも『生涯最大の呪い』によって
後押しされた京介はきりりんに想いの全てをぶつけます。

一方のきりりんはこんな時にまで
いつも以上の抵抗と拒絶を繰り返しますが、
最後の最後でプロポーズの言葉を告げられたら

やーっと素直な気持ちが出たか

俺妹史上最初で最後の見開きの挿絵で
「はい」という一言だけでしたが、
溢れる涙が止まらないその姿を見て
返事はもうそれだけで十分だと思いました。

■第4章

告白後にホテルの部屋に戻ってからのお話。

告白に成功した後、しかもイヴの夜にホテルとか
エロゲどころか青年コミックあたりでも
余裕でえっちぃシーンになりそうなところですが、
ここで買ったばかりのエロゲをするところが
この兄妹らしいというか俺妹らしいと言いますか…

それでもエロゲをプレイをしながら
京介が去年きりりんが欲しがっていた指輪を
プレゼントする男らしいところを見せたり、
実の兄妹が恋愛していく上で
今後どうするべきかを相談するなどして、
二人が恋人同士になった事を実感させられました。

翌日、付き合うことになった報告も兼ねて
秋葉で沙織や瑠璃ちゃんといつものオフ会を開催。

沙織はともかく元カレに新しい彼女が出来たのに
会ってくれる瑠璃ちゃんってホントお人よしだな…

初めて出会った頃から少し景色が変わった秋葉原で
いつものメンバー4人が集まる光景。

出会ってからの2年近くで
いろんな人間関係や環境の変化がありながらも
こうして変わらぬ形で集まれる幸せ。

それはおそらく4人とも感じている事でしょう。
羨ましい限りです。

そうして初めて出会ったメイド喫茶でオフってから
とあるゲーセンへと場所を移したら、
ここでまさかの桜井秋美が登場。

そしてまさかのきりりんの方から彼女宣言。

京介は先日振った後ろめたさからか、
妹と付き合ってる事を誤魔化したかったようですが、
きりりんがあっさりバラしてしまいます。

好きな人の好きな人が妹だったとわかって
諦めきれなくなった秋美は必死に自分の魅力をアピール。

が、真のシスコンの前でそんなアピールが
通用するわけもなく再び撃沈してしまいました。

付き合い始めたばかりとはいえ
気持ちを全く曲げない京介氏カッコイイわー

まあ、お布団デートにはかなり揺さぶられたようですが…

ここで第4章が終わりって思ったら、
年が明けて加奈子が出演するライブに
京介が誘われるイベントが
最後にちょこっとだけありました。

加奈子のフラグもちゃんと清算するのね…(ホロリ

しかしすでにオタクのアイドルと化している加奈子が
イベント中に告白してよく暴動が起きなかったな…

■第5章

きりりんと付き合い始めてからの日々で
起こったイベントをかいつまんだお話。

恋人同士になってからもこれまでとは
あまり変わらない二人の様子がうかがえました。

うん、この兄妹ならこうだろうな

おかげで両親にもバレずに済んでるようです。

それでも、きりりんがいきなり添い寝してきたり、
お互いの部屋に自分の物を置こうとするなど
恋人らしさが見られる変化もあり、
最後には禁断のダンボールの中身が全て公開され、
アルバムやipodの内容が明かされます。

11巻を読んだ後では何ら驚くことのない代物でしたが、
このダンボールが発見された4巻で公開されていたら

は?マジで!?いや、そんなバカな…

と、なっていたでしょう。

あの時は京介が拒んで見せずに終わってしまい
一体何なんだろうか気になってモヤっとしましたが、
きりりんの本性がわかったままで物語が進んでも
面白みに欠けていたでしょうから、
ここまで秘密にしておいて良かったと思いました。

■最終章

京介が高校を卒業する日のお話。

異なる大学へ進学する赤城と別れの挨拶をしたり、
ゲー研の部室に行って
この度ようやく卒業することになった部長や
この度カップルになった真壁くんと瀬菜ちゃん、
さらには何故か紛れ込んでいる御鏡と会って
思い出を語り合います。

何だか自分が卒業した時のことを思い出して
しみじみとした気持ちになってしまいました。

卒業式も終わり校門を出ようとしたところで
京介を待っていたのは
この日同じく中学の卒業式だったきりりん。

そして2人一緒に肩を並べて帰るところで

こ こ で ラ ス ボ ス 登 場 か

あやせたん、瑠璃ちゃん、秋美、加奈子と来て、
最後はやっぱりもうこの人しかいないよね。

ってなわけで2人の前に現れたのは
京介が長年連れ添った幼なじみの麻奈実でした。

「予告したとおり、喧嘩しにきたよ」と言いますが、
まさか本当に額面どおり喧嘩になるとは…

きりりんが麻奈実に面と向かって彼女宣言して
おまけに積年の恨みを込めて挑発するもんだから、
あの麻奈実が、あの穏やかな麻奈実が、
平和な国日本を象徴するかのような
ほのぼのオーラを纏った麻奈実がブチ切れ。

きりりんが公式で腹パンされやがった…

8巻で明確な好意を見せるまでは、
私も腹パンしたくてしょうがなくなるほど
きりりんにはイライラしまくっていましたが、
こんな腹の立つ女が実際目の前に居たら
そりゃ麻奈実でも実行してしまうよな…

これは今やきりりん派となってしまった私でも
麻奈実の気持ちに賛同したくなるシーンでした。

そしてこの腹パンから女同士のバトルが始まり、
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる展開になります。

春咲千和ちゃんと夏川真涼様には
こんな殴り合いをして欲しくないなぁ…(何の話だ)

喧嘩して一息ついて麻奈実は3年前と同じく

普通の兄妹に―――なりなさい

そう告げますが、今さらそんな事を言われても
このシスコン&ブラコン兄妹が聞き入れるわけがなく、
最後は必死で食い下がる麻奈実が
ここで!ついに!ようやく!それとも今さら?
京介に告白するという最後の切り札を使いますが、

やっぱりダメですよねー

麻奈実のような自己犠牲の強いタイプは
ものすごーくいい子ではあるんだけど、
幼なじみ=負け組の典型だなって思いました。

田村麻奈実とかいうラスボスを倒して、
これでもう二人の前に立ちはだかる障害は…

いや、両親を始めまだいろいろ有りまくりだけど、
何はともあれ二人きりでひっそり結婚式を挙げることに。

この時ばかりはさすがのきりりんも
京介に対して素直な言葉ばかりが出てきて、
誓いのキスの流れまですんなり持って行きます。

ここでは互いに実の兄妹で良かったと言っており、
もしも血が繋がってなかったら…
などというタラレバが出なかったところが、
兄妹として生まれたことに対する後悔の無さが
感じられて非常に良かったです。

だが、しかし…

えっ、ここで恋人の関係を解除するの!?

誓いのキスが終わるのと同時に
付き合うことになった日に二人で決めた

――卒業まで、二人は期間限定の恋人になる
――卒業したら、二人は普通の兄妹に戻る

という約束を果たすことになります。

てっきりしばらくは両親に隠したまま行って、
いずれ折りを見て打ち明けるとばかり思っていたのに…

これが血の繋がった兄妹が恋愛する上での
現実的な落としどころなのかもしれませんが、
この二人ならどこまでも行って欲しいという
期待があっただけに拍子抜けもいいとこでした。

■エピローグ

秋葉原でまたいつものオフ会に向かう二人のお話。

オフの前にオタショップを回っている時も
相変わらず口喧嘩の絶えない
やり取りを繰り返す京介ときりりん。

ただ、一度恋人になった経緯があるせいで、
兄妹というよりは恋人同士のやり取りに見えて
しょうがなかったです。

今回はいつもの4人に加え新メンバーが
参加することになったようですが

なんか秋美っぽい気がするんだよなあ…

ゲーセンで京介に再度告白するのノリを見て
気に入った沙織が二人に隠れてこっそり
誘ったんじゃないかと真っ先に思いました。

結局誰が新メンバーなのか明かされないまま
エピローグは終わってしまいましたが、
どのみち4人にとって共通の知り合いじゃないと
沙織も誘いはしないでしょうね。

◎まとめ

う~ん…もうちょいどうにか出来なかったのかなあ…

京介がきりりんルートを選んで、
きりりんはちゃんと血の繋がった妹で、
お互いに納得する形で兄妹の関係に戻ったので
この結末が悪いとは言いませんが、
兄妹での恋愛賛成派の私としては
恋人同士の関係のまま終わらせて欲しかったです。

それをやるためには多くの困難が待ち受けているため
この巻で終わらせることは出来なかったのでしょうが、
せめてお互いが自立できる年頃までは両親に秘密にしておいて、
二人で暮らせる生活力がついた時にでも打ち明けて
納得してもらうか勘当されるかって手もあったんじゃないかと。

それに京介ときりりんが普通の兄妹に戻ったところで、

二人とも彼氏、彼女を作れんの?

特に京介は今回の件でフラグを全てへし折っており、
後悔は無いと言い切っていますけれど、
あんな振り方をしてしまった後では
もう二度と付き合える機会が無くなってしまった
と言っても過言ではないわけですから、
時間の経過と共に未練が込み上げてくるでしょう。

きりりんに至っては兄貴以外の異性を好きになりそうな
雰囲気すら感じないほどのブラコンなので、
それだったら兄妹よりも恋人の関係のままで居た方が
二人にとっても幸せなんじゃないかって思いますし、
何より振られた他のヒロインたちも
そっちの方が納得するんじゃないかなーと。

てかもう京介ときりりんが言う普通の兄妹ってのは

兄妹仲の領域を超えてっから!!

シスコン&ブラコンすぎるせいで
本人たちに自覚は無いのでしょうが、
結局のところ傍から見たら口喧嘩は絶えないけど
仲の良いバカップルにしか見えないんですよねえ…

まあ、こればっかしは伏見せんせーの決めた
結末だからしゃーない切り替えていくとして、
最終巻の流れに関しては非常に秀逸でした。

特に京介が立てたフラグをきっちり清算させる描写が
麻奈実、瑠璃ちゃん、あやせたん、
そして加奈子や秋美にもあったのが良かったです。

それに順番も良かったです。

最初が元カノの瑠璃ちゃんだったら
あやせたんとか見るまでも無かったですし、
麻奈実をラスボスに起用することで
3年前から続いていた冷戦が決着するわけですから、
暴力は良くないとは思いますけど、
女同士の殴り合いは読んでいて痛快でした。

加奈子のターンが短かったのは
参戦が遅かったからね、しょうがないね。

それでもちゃんと描写があったわけですから、
ヒロイン一人一人を大切にする
伏見せんせーの気持ちが伝わりました。

また、沙織がお姉さんと仲直りしていたり
真壁くんと瀬菜ちゃんがくっついていたりと
京介が直接関わる以外のところでも
気になっていた関係に進展が見られ、
主役の二人以上にハッピーエンドだなとも思ったり。

また、最終巻ではこれまで散らしていた伏線を
しっかり回収してくれたのもスッキリしました。

特にきりりんが隠していたアルバムとipodは
今となっては納得の中身でしたが、
明かされないままだったらそれはそれで
気になってモヤモヤしたままだったと思います。

本筋の結末については納得いかない点はありましたが、
私にも実の妹が居るからこそ
京介に共感できる描写が多々あったり、
ドMに嬉しい罵倒シーンが数多くあり、
何よりどのヒロインも多少難はあるものの
それが逆にリアル感があって魅力的に映るなど
俺妹は本当に素晴らしい作品でした。

俺妹はこの巻をもって完結となり、
伏見せんせーはすでに新作を執筆中とのことですが、
アニメも2期があり、幾度とゲーム化され、
千葉モノレールとのタイアップがあったりするなど
これだけ人気にも話題にもなった作品なわけですし、
またいずれどこかで別の形で
俺妹を書く機会があるんじゃないだろうか…
という淡い期待を抱いています。

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コメント

お久しぶりです。俺妹12巻を読み終わったハラディーです。覚えていらっしゃらなかったら申し訳ありません。
結局、俺妹という作品は、「色々な意味で普通じゃなかった兄妹が普通になっていく過程を描いた物語」だったんですね。安易なハーレムエンドやタイトルにないような個別エンドにせず、桐乃エンドにしたのは一貫したテーマを貫いたということで評価できると思いますね。実は、一章を読み終えた時点で、「きりりんエンドじゃないのか!?」と危惧しましたが。
また、俺妹11巻のtake23さんのコメントの返信で気づいたことなのですが、このような妹モノの作品って実は「義妹」である、というケースが多いんですね。私は妹モノの作品は俺妹が初めてだったのですが、その後読んだ中妹、おちんこ、おにあいは全部義妹だったのですね。結構驚きです。まあ、その方が恋愛は成就しやすいですけど。妹モノとして「実妹」を貫いた俺妹は他作品との区別化も図れて評価できますね。
作品のラストに関しては、仕方がないと言えます。実の兄妹の恋愛を描く以上、あれが精いっぱいの落としどころだったのでしょう。ただ、京介はかなりもったいないことをしましたね。妹との3か月のために他のヒロインを全員振ったんですから。あやせ派の私なら、そっちに乗っちゃいますね。
最後に最終巻について私が一番残念だと思ってるのは登場人物のその後があまり書かれていないことです。京介と桐乃が恋人として3か月過ごしたことにより、黒猫、沙織以外のメンバーはどう変わったのか?それが作品内で書かれていないのが残念ですね。あと、強いて言えばBAD ENDにかなり近い終わりになっているので、もう少し雰囲気を明るくしてほしかったですね。ブルーレイ、DVD第一巻に10年後の登場人物たちを描いた特典小説が出るそうなので買おうかな・・・。
長文すみません。返信して頂けたら幸いです。

投稿: ハラディー | 2013年6月10日 (月) 00時59分

>>ハラディーさん
どうもお久しぶりです。

長文のコメントは読みごたえがあって
いただくこちらとしても非常に嬉しく思いますが、
言いたいことはほとんど本文にて書いておりますので、
返信は短めにさせていただきます(笑)

他の妹モノ作品では義妹パターンが多いので、
俺妹が作品のタイトルから外れずに
終わってくれた点は本当に良かったです。

私もキャラクターたちの今後がとても気になるので、
10年後を描いた小説はとても魅力的ですが、
アニメの評価は「う~ん…」なのですごく悩んでます。

投稿: take23 | 2013年6月16日 (日) 00時37分

俺妹熱も冷めてきた頃かと思いますが、遅ればせながら原作を手にとって読んでみました。
個人的にはちゃんと締めてくれたなーと。京介が好き過ぎてことある毎に暴走しまくっていた桐乃が普通の兄妹に戻れるわけがない・・・。
黒猫作の慟哭の図やベルフェゴールの呪縛、パンツ事件その他いろいろ、伏見先生は予言めいたキーワードを意図的に残すのが好きみたいで、エピローグの「指輪」「キス」「人生相談」が二人はしっかりLOVEを感じていてそれほど遠くない未来の桐京を表しているのかなと。何を人生相談するんだろー(笑)。
それに11巻で唐突に語られる高坂家のお婆ちゃんとお爺ちゃんの性格、不吉な予言。まるで兄妹の、この先ずっと遠い未来にある二人を表しているようじゃないですか! 童話のよくある結び「二人はいつまでも仲良く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」のようでニヤニヤしてしまいました(笑)。
それにお互い悲しませたくないから彼氏彼女を作らないって言ってるしきっとそうなんでしょう。妄想すると兄思いの桐乃は兄を解放してあげようともう一、二波乱面倒毎を起こしそうだけど。

「ラノベ」という言葉通り遠回しな表現を使わず分かりやすく書いて欲しい、という意見はあるかも知れませんが、こういうテーマを扱う上で割りとぎりぎりのところできっちり終わらせてくれたんじゃないかなーと個人的にはすっきり満足していますよ。

これも個人的で少数意見だと思いますが、はっきりとヒロインたちの未来を描かれるのはイヤかな^^;
去年だったか再放送してたナディアとかいうアニメの最終回でその後を描いてましたが、所帯じみた感じに余韻が吹っ飛びちょっとがっかりしてしまいました。名作アニメだって聞いてるので少数意見でしょうけど。。
結末希望の反響や主人公死亡Endにクレームが殺到しに応えるため、結末を書いたり生き返らせて続編を書いたものの、視聴者も読者も薄情なものでほとんど見向きもされなかったという話もよく聞きますし。
熱を帯びたままはっきりと結末が書かれず終わる作品は虚無感や喪失感でしばらく立ち直れなくなることもありますが、そういう作品って今でも自分の中に忘れず残っているので、余韻を残したまま、というのが好きですね。

長々とすみません。文章書くの下手なんです。。

投稿: p-tan | 2013年9月26日 (木) 21時18分

>>p-tanさん
俺妹のこの先も読んでみたいという気持ちもありますが、
いつまでもダラダラ続けられるよりは
卒業をもってキッチリ終わらせてくれたのは良かったです。

それにおっしゃるとおりある程度の余韻を残していた方が、
読者それぞれに想像の余地が残されるわけですしね。

ただ、これだけ反響の大きな作品だったわけですし、
今後も何かしらの形で俺妹が生き続けて欲しいなって思います。

投稿: take23 | 2013年10月 3日 (木) 00時24分

この記事へのコメントは終了しました。

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