ゆるゆり11巻の感想~恒久的な安定感~
◎表紙&扉絵
表紙が京結で扉絵がさくひま
王道を往くカップリングだな
ただ、最近ちなあかに目覚めてしまったので、
次の巻では是非ともごらく部1年生コンビを
描いていただきたいところです。
◎キャラ紹介
紹介するキャラ増やしすぎィ!
いやまあ確かにメインキャラの姉妹まで紹介してくれるのは
非常にありがたくて嬉しいですけれども、
その分文字が小さくなりすぎていて
ご年配の方は老眼鏡かルーペが必須なんじゃないだろうか。
まあ、ゆるゆりの読者層でそんな方は
ほんの一握りでしょうけど。
71★結衣にゃんの攻撃力
京子と結衣のボケとツッコミが入れ替わるお話。
京子は若干気合入れすぎだろってぐらい
ツッコミをビシビシ入れていますが、
結衣は明らかに戸惑いながらのボケで
何だかごらく部全体のリズムというか
空気を乱しているようにも見えました。
それでも徐々に慣れてきて
ババ抜きではトランプの気持ちになって
一人で演技をやり出します。
これにはさすがの京子も戸惑っているところが
いつもと完全に逆で面白かったです。
放課後のチャイムが鳴って
ボケとツッコミの入れ替えタイムが終了すると
先ほどまでの数々のボケをやらかしたせいで
自己嫌悪に陥り頭を抱えてうなだれる結衣。
それを京子にいじられて恥ずかしがりますが、
そのわりには最後のトランプは
いつもの無表情ながらもノリノリに見えたので、
意外な一面を目に出来たところも収穫でした。
72★ちゅ~がくせいの大人力!?
1年生組4人がカフェに集まるお話。
まずは一人読書をしながら
みんなを待つあかりちゃんが登場。
そんなあかりちゃんの目線の先には撫子さんが。
この時点ではまだあかりちゃんが
一人でカフェに来ただけだと思っていたので、
直後に櫻子が登場した時は
たまたまあかりちゃんを
見つけたもんだと思っていたのですが、
姉妹が偶然ニアミスしただけかーい
結局、おバカな妹の来店に気付くこともなく
撫子さんは入れ替わるように店から離脱。
その後ちなつちゃんもやってきて
あかりちゃんが目撃した撫子さんがやっていたような
大人びた上品な飲み方を実践することになるのですが、
うん、チーナそれキモい
そしてチーナが張り切ると
なぜ昭和の少女漫画風になってしまうのか。
最後に櫻子の勘違いのせいで
遅れてやって来た向日葵ちゃんが
席に着いたらさっそく誰に何を言われるまでも無く
撫子さんと同じような大人な飲み方をします。
この子ホントに中学1年生なんですかね…
体型的にもかなり疑問を感じていましたが、
加えて中身も年齢詐称の疑いを
持たずにはいられなくなりました。
73★地震、雷、鍋、あかり。
結衣の家で鍋をやっている最中に雷で停電になるお話。
中の人達も誰かの家で鍋やってそうだな
最初の一コマ目を見て何となくそう思いました。
停電で暗くなって何もできなくなったので
退屈な京子は結衣に腕を絡めてきます。
でもそれに気付いた結衣はチーナと勘違い。
まあ、この状況で腕を絡めてくるのは
京子じゃなくてチーナって読者の誰もが思うよな
その後は京子が変顔をしてる事以外は
特に何事もなく電気が復旧しますが、
オマケの一コマでも描かれているように
チーナはせっかくのチャンスだったのに
何で結衣にしがみつかなかったんだろう?
と、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
74★女子力アップアップ!
扉絵のちなあかいいゾ~
サブタイどおり女子力アップを目指すお話。
部室にいきなり厚化粧で登場する京子。
正直気持ち悪いですけど、
何となくいつもよりもゆかちんっぽさが
出てるような気がしないでも…
自称絵が描ける、料理が出来る、編み物が出来る
というチーナの主導で女子力アップを目指しますが、
チーナに口紅塗らせたらイカんでしょ
しかも鏡も見ずに生徒会室へと向かうあかりちゃん。
チーナを信頼する気持ちは大切だと思いますけど、
いつもの行動を顧みてちょっとは疑う気持ちも
持った方がいいでしょうね。
75★オトナノカイダン
あかりちゃんと千歳が廊下で談笑するお話。
廊下でメガネを外して妄想にふけっていた千歳に
あかりちゃんが声をかけたタイミングで
千歳が鼻血を噴き出したところから会話がスタート。
生徒会ではいつも何をやっているのか
という話になるのですが…
櫻子のせいで生徒会の
ごらく部化が深刻だな
ツイスターゲームをやってる図が
さくひまになっていましたが、
生徒会室の場では絶対にやらなそうな向日葵ちゃんも
どうせ櫻子の安い挑発に乗って
仕方なくやる羽目になったんでしょうね。
その後はいつもの妄想話になるのですが、
純心無垢なあかりちゃんの前では
妄想の中身を細かく説明しようとして
千歳も照れが出てしまうようです。
よし、じゃあ代わりにおじさんが
あかりちゃんにいろいろ教えてあげよう
76★ゲーセンに行こう!
京子と櫻子がゲーセンに行くお話。
最も絡んではいけない二人が
二人きりになってしまったか…
一読者としてこれほど楽しみな二人の絡みは
そうそうないとは思いますけど、
双方の相方は気が気じゃないでしょうね。
案の定、二人ともボケの攻守交代が目まぐるしく、
櫻子もちゃんとツッコめるんだと感心する場面も。
櫻子は花子ちゃんのために
着ぐるみパジャマのプライズを取りたいらしく、
クレーンの操作を京子に教授してもらうために
今回の約束を取り付けたようです。
妹想いのいいお姉ちゃんだなぁ(ホロリ
でもそんな櫻子以上に評価を高めたのは
この後の京子の行動。
まずはクレーンゲーム初心者の櫻子に
プライズの獲り方を教えるように操作し、
プライズがギリギリ落ちる前になって
櫻子にバトンタッチ。
ちゃんと櫻子が自分でゲットできる状況を作ってあげる
知恵と思いやりをいっぺんに感じました。
アニメ3期でもこの話をやって
原作未読のアニメ派に対する
この2人の好感度を高めて欲しいものです。
ラストは櫻子とゲーセンで遊んだ後に
まるで自分の家に帰りついたかのように
結衣の家にお邪魔する京子。
京子と櫻子の二人な時点で
すでに頭の中に思い浮かんでしまいましたが、
よし、この回I-1クラブ声優のキャラしか出てないな!
はい、中の人ネタでスミマセン…
77★終わり良ければ…!?
逆上がりが出来ない向日葵ちゃんが
結衣に教えてもらう話。
1つ前のボケコンビに続いて
こちらはツッコミコンビの組み合わせ。
まずは本物の先生のように
綺麗な逆上がりでお手本を見せる結衣。
しっかり者で家事も出来て
足も速くて運動神経抜群ですし、
何かもう人間として尊敬するレベルです。
一方で結衣のお手本を参考にしようにも
なかなか一回転できない向日葵ちゃん。
どんくさいところが可愛いなぁ
結衣と違って運動音痴ですけど、
これはこれで向日葵ちゃんの魅力だと思います。
結局、結衣に教えてもらったこの日は
自力で出来ないまま終わり、逆上がりのテスト当日に。
重い空気を抱えたまま挑む向日葵ちゃんに対し、
直前にあっさりとクリアした櫻子が挑発に来ます。
でもそんな挑発のおかげで火が付き
一発で逆上がりを決めることが出来ます。
いつもは向日葵ちゃんの足を
引っ張ってばかりの櫻子が役に立って
向日葵ちゃんもテストに合格するし
機嫌も良くなって万々歳のオチでした。
78★お泊まり、二人きり。
あかりちゃんと京子が用事で欠席するため、
結衣とチーナが二人でお泊りするお話。
結衣はもう少し自分の貞操の危機を
感じるべきだと思うんだけどなぁ…
結衣がチーナと二人でお泊りしよう
という会話を聞いて焦って問いただす京子。
これは結衣がチーナに浮気することに対する嫉妬なのか、
チーナと二人きりで泊まることに対する嫉妬なのか、
それとも二人でお泊りすることが単純に羨ましいだけなのか。
いろいろと妄想の余地が広がる京子の反応でした。
さて、チーナ念願の結衣と二人きりでのお泊りになったものの、
いつぞやのデート回と内容はさして変わらず
特にこれといった進展も無いまま就寝タイムに。
しかしこのままでは終われないと思ったのか、
チーナは勇気を出して結衣と同じ布団で寝ることを頼みます。
あっさり眠りについた結衣に対し、
憧れの人がそばで寝ていて
目がギンギンに冴えているチーナ。
結衣が寝返りを打ってこちらを向いた隙に
唇を奪おうと試みますがすんでのところで思い止めます。
赤座あかり「」
寝ている隙に奪うのは反則って考えるところに
結衣に対する想いの本気度が伺えました。
その後、恥ずかしがって顔を布団で隠すところも
あかりちゃんの唇を無理やり奪った子と
同一人物とは思えませんでした。
Special10★1期があれば2期もある♪
てことは3期もあるって事だな!
という話を期待していたのですが、
そうではなく2期が始まる前に描いたものの
単行本で掲載し忘れていた
特別編をここで載せただけのようです。
1期の時と同じく京子がいろんな案を出しますが、
その中でも舞台化、特撮、ミュージカルのうち
どれでもいいので実写でやって欲しいと思いました。
もちろんキャストは声優のまんまで
◎裏表紙
あかりちゃんと千歳の和み系コンビ。
表紙や扉絵がストレートだとしたら
裏表紙はスローカーブを投げてきましたね。
この2人の会話を見ていると
せかせかしながら生きているのが
いい意味でバカらしく思えてしまいます。
◎まとめ
10巻の時にも同じような事を書きましたが、
どの話も安定して面白いので安心して見ていられますし、
キャラクターの登場バランスもちょうどいいので、
読み終えた後の満足度や充実感が非常に高くなる内容でした。
キャラクター紹介で増やしたサブのメンバーは
ほとんど登場してきませんでしたが、
ごらく部、生徒会メンバーだけで
まだまだいくらでも話を膨らませられる可能性を感じたので、
ゆるゆりという作品の恒久性がさらに増したように思います。
次巻の発売も楽しみですが、でもその前に…
早くアニメ3期が決まって下さい
来週のイベントで吉報がある事を期待しています。
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